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かき鳴らしてはかき鳴らしては祈ってる。

今晩は、東京造形のおわり 最後のおわり です。


3月某日。
私は今は退任された元造形の教授と、恵比寿の山種美術館に行ってきました。そこで、西行法師が描かれた絵を見たときのことです。

教授「西行法師は美しいものを愛でたい、という気持ちを持った僧侶だった。けど、当時の仏教では『美しいものを愛でる』ということは煩悩にあたったから罪なことだったんだよ」

おわり「えぇー!そうだったんですか。じゃあ私たちはみんな地獄行きですね!笑」

教授「そうだなぁ。でも考えてみてご覧。

天国と地獄、どちらが絵画的に優れているか

天国なんてたかが蓮の花が浮いてきれいな羽衣まとってるくらいじゃないか。池もあるし湿気っぽくてじめじめしてそうだ。
でも地獄はどうだ?めらめらと燃える業火。鬼の形相なんて迫力あるものを間近で観察できるんだぞ?しかも地獄は罪によって何種類もあるという。
しかももう死んじゃってるから死ぬこともない。きっと見飽きないぞぉ!笑」


この会話に私はぴしゃーーん!!と来ました。目からぼろぼろ鱗が落ちて、お腹がすくほど笑いました。
そしてちょっと恐ろしいと思っていた地獄行きが、心底魅力的で、表現者冥利に尽きる最後のやうに思えました。
天国も地獄もあいにく行ったことがないので、どっちがいいかはまだわかりません。オープン天界とかあったらいいんですけどね。




美術って柔らかいです。芸術って触りたくなります。

お堅いイメージが何故かどっかでついてしまっているけど、そんなこと全ー然ないです。きっと地獄って怖い、って概念と一緒です。固くて退屈でいまいちとっつきにくくて。あぁ、なんか変なことやってるってイメージの人も多いかもですね。
到底私には理解できないわぁって。私も最初はピカソとか、バーネットニューマンとか、そう思ってました。

でもちょっとしたきっかけで。絵を勉強していたら、

あ。


ってなる瞬間があったのです。理科の実験でやったリトマス紙が、赤くなって本当だ、酸性だって思った時のやうに。
本当だ、ピカソってこんな見方してたのか、って。

でも美術って困ったことに、その概念とかなくってもいいんですって。
好きなものは好きでよくわかんないものはよくわかんなくてもいい。
ただ味見してみると、ちょっと今までにない体験ができるかもなんですって。
しかもそれが日常のそこらしこにあるらしい。

これを読んでいる人はきっと味見済みだとは思うけれど。
こうやって何となく美術好きな人が増えてって、将来はもっともっと身近なものになったらいいのになぁっていまだに思うのです。



たった一年でしたが、記事数だとたった38記事で月一ちょっと書いたかぐらいなのでなんもこう言い訳しか出てこないといいますか。大それたこというのも恥ずかしいんですがありがとうございました。

途中から、おっぱいって言わなくなったのは世間体を気にしてです。
今後何かで引っかかったらって思ったら言えなくなってしまいました。びびりですね。
でも好きなものは好きです。ずーっと好きです。
おっぱいの素晴らしさを教えてくれた 東京造形大学在学歴のある草野マサムネ氏田村明浩氏 には心から感謝しています。

そこを卒業できたのもうれしかったです。
私もすごぉくおおざっぱに言えばスピッツの仲間入りです。
・・・やっぱ恐れ多いのでファンでいいです。


では、私も野生のチューリップとして世の中の荒波に出ていくことにします。
どこかでお会いすることがあったら、是非「お」から始まる魔法のコトバで私を振り返らせてください。
お気軽にどうぞ。
では、皆さまの途切れながらも続く幸せをかき鳴らしては描きならしては祈っております。

またね。

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