- 2010年2月26日 02:20
「そう言えば、工芸大は受験の直前期なのだった...」
と自分の空気の読めなさ具合に大後悔したため今回は真面目に、受験について書いてみます。
(一応、HPの後期日程を意識してます笑)
ちなみに自分は編入生なのでHPの一般入試は実際に受けたわけではないのですが、
求められている事は多分皆同じ、というか要項に書いてあるのでそこらへんを少し。
というわけでHPの入試について。
(※2010年度一般入試要項についてはこちらを参照の事。芸術学部一般入試のページに飛びます)
ヒューマンプロダクトコース一般入試の実技課題は以下の二種類。
○デザイン
(与えられた課題について問題点を明らかにし、その解決方法について自由に発想を展開してイラストレーションボードに表現する試験。
課題を理解して問題を発見する力、その解決方法を考える力、そしてそのアイデアを表現する力を中心に評価する。)
○鉛筆デッサン
(モチーフの構成力、観察力、描写力を評価する。 )
※一般入試の学科については過去問を見た事がないので割愛
デザインは課題についての問題を見つけて、解決のための提案をボードに表現する、という内容。
鉛筆デッサンは普通の静物デッサン、だったと思います。
デザイン課題は入試問題としても割と一般的だと思います。
参考作品も冊子にまとめられていたり、オープンキャンパスなどで実際に展示されているので、
それらを見た事がある人は毎年の合格者がどういうかんじでやっていたのか、大体イメージしやすいかと。
多分こういう課題で不安になる事と言えば、
「このアイデアって人とかぶるかな...」とか、「もっといいアイデアありそうだな...」
となって結局時間が足りなくなる事ではないかと。
いや、少なくとも自分はそうでした。。
でも実際のところ、
「奇抜なアイデアにそこまでこだわらなくてもいい」
という事もあったりして。
面白いアイデアとか、新しいアイデア自体は確かに凄く大事だし、評価の要素にもなるのですが、
恐らくそれよりもHPの先生達が求めているのは、
提案するアイデアとそのアイデアが活かされる状況の繋がりに説得力があるかという事だと思います。
思います、というのは直接聞いたわけではないからなのですが、
普段の制作実習のプレゼンと講評でかなり追及されるところなので、結構信憑性のある事だと思ってます。
(一番確かなのは直接見て貰う事何でしょうけど... まあこういう見方もあるという事で御勘弁を!)
加えて受験課題という事を考えると正直、一つのアイデアを時間を掛けて絞り出すよりは、
そのアイデアを活かす場所、状況を探した方がずっと手っ取り早かったりします。
試験では時間内に仕上げるという事が大前提ですので。
またボードの完成度(図や文字のレイアウト、図の描き込み、必要ならロゴのデザインあたりも)を上げる事も大事で、
実はこっちに力を入れた方が点数には繋がりやすかったり。
ちなみに、具体的に私がデザイン系の試験で気を付けていた事は以下の二つです。
○図や文字の大きさ、配分は適切か?
(言葉で説明するべきところは言葉で、図で見せるべきところは図で見せる
図は出来るだけ大きく見せた方が目を引くし、言葉は言いたい事をまとめるように意識すると見やすくなる)
○図のアングルは適切か?
(全体の形が分かるように描くと一つの図でも伝えられる事が多くなる)
これだけ意識するだけでも、見る側からするとかなり印象が変わります。
あとは図を出来るだけ丁寧に描く(輪郭の処理とか、形の描き込みあたり)事。
モノをしっかり描ける力があると、やっぱり強いです。
(ああでも、提案って別にモノでの解決に限らないのかな... 過去問がないからはっきり言えない...)
まま、頭に入れておいて損はないと思うので、そんなかんじで。。
次に鉛筆デッサン。
私はデッサンで受かった人ではないので、そういった意味での説得力は全くないのですが、
一応予備校の御世話になったという経緯もあるので気を付けるべき事を少しだけ。
○床をちゃんと描く
(静物デッサンは床が命!ってくらい床が大事。床もきちんと平らに見えるように、物と接地しているように描く事)
○モチーフの配置に気を付ける
(左右と上下の余白のバランスが悪いと格好悪い。画面で切るなら切るで、格好良く見えるところを探すべき)
○見え方に執着する
(自分が見える色や形、現象を全て一枚に伝えきるような気持ちで、積極的に紙に向かう姿勢を見せる事が大事)
ちなみに少し大学の授業の話をしてしまうと(一年生の前期にデッサンの授業がある)、
描けるっぽい人も結構、床が真っ白なデッサンを描いていたりして、
自分はそれを見ながらもったいないなー、って思ってる人でした(性格悪いかな...)。
静物デッサンで床が描かれてないと、奥行きが分かりにくいのですよね。
逆に言うと床は描くだけで奥行きが出て空間が見えてくるので、これを描かないっていうのは凄くもったいない。
モチーフと同じくらい床も描くべきだよ、と私は予備校の先生に教わりました。
と偉そうに言ってる自分も大学のデッサンの先生にはすっごい言われてて、
「そんなにこのモチーフつまらない?」とか
「形を描く気がないならデッサン描かない方がいいよ」とか言われたり。
大分散々だったので全然人の事を言えなかったりします(ていうかデッサン以前の問題みたいだ...)。
一応、ちゃんと描けば大学では(ここ重要笑)上段だったんですけど(そしてさりげなくアピール笑)、
形を描く意志が見えなかったらしいです。いや、ただ描けよ、って事なのですが。。
(でも最後の最後で目いっぱいゴリゴリ描いたら今までと変わって良くなりましたね、と言われた笑)
まあ何が言いたいかって、美術系大学生だからって皆が皆、デッサンが凄く上手いわけではないという事ですよね。
極端な話、工芸大は一枚もデッサンを描いた事がなくても入れます(コミュニケーション入学とか)。
でもそういう人はそういう人で、入った後に苦労してるみたいです。
確かに、周りが描ける人ばっかりだったら焦らない方が難しいだろうなあ...
ちなみに私はこの焦り、レンダリングよりはモデル制作の方で感じています。
一年生の基礎造形がごっそり抜けてるのって本当に痛い。
結局、後に苦労するか先に苦労するかの違いです(苦労を苦労と思わない人もいますが)。
まま長々書きましたが、
試験時間中は、最終的な完成度を上げる事を常に頭に置いて、
その一瞬一瞬で考えられる最も効果的な仕事をして欲しい。
自分が出来る事をやり切るって、本当に大事!
受験生にはこれだけ伝わればいいかなあ。。
と要約を最後に持ってきてみる笑
ちなみに入学後の事も少し絡めて一つ。
デザイン課題もデッサンも、そこで求められている力は大学入ってから、
そして卒業して、仕事に就いてからもずっと活きてくるもの。
例えばデザイン課題はそのまま、プレゼンの力になるし、
デッサンは新しいモノを作る前に自分自身で比較検討するスケッチや、
他人にそのモノの持つ情報を伝えるレンダリングで必要となる観察力、表現力に繋がってくる。
また、時間配分を意識して作業する事は仕事の進め方を考えて実行する力にもなります。
けして入学する人をふるいに掛けるためだけのものではないので、
あまり受験受験と思わずに、特にデザインは楽しんで取り組んで欲しいです。
(※近い事をより説得力のある言葉で書かれていたので是非こちらを参照の事。
米山さんのエントリに飛びます)
...
モチベーションアップに繋がればいいのだけど、どうかな。。
見てる人も見てない人も、ゆくゆく見てくれるかもしれない人も、皆頑張って欲しいです。
というか頑張れ!
編入の話は完全に機を逸してしまったのですが笑
失態が色んな意味で酷いので、多分さらっと書きます...
思い出すと本当によく受かったな、と思う。。
本当に、感謝!
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Comments:4
- tpot 2010年2月26日 18:00
はじめまして、この春 東京工芸大学ビジュアルコミュニケーションコースに合格したtpotといいます。
僕も最近この大学の卒展見てきましたよ、結構興味深いの多かったです。あと、受験は割りと楽しかったかもです笑
いきなりでなんですが、工芸大のデザイン学科は教育設備とか生徒の雰囲気とか普段はどんな感じですか?違う科の質問なんで分からないかもしれませんがコメント待ってます!- tpot 2010年2月26日 18:39
すいません、なんか投稿できてないと勘違いして5件もしてました。消し方わかんないですが、すみません汗
- プラ 2010年2月27日 15:09
>>tpotさん
こちらこそはじめまして。貴重な御質問、本当にありがとうございます。。
既に決まっているという事は、前期日程の方かな?楽しく受験出来たとの事、何よりです笑
本当におめでとうございます!
設備は、確かにちょっと答えにくい部分もあるのですが(VCに知り合いが一人もいないのですよね... すみません!)、
ちょっとばかり御時間頂いて、エントリの上で御答えさせて頂いてもいいでしょうか...
ちなみに学生の雰囲気だけ簡単に御答えすると、VCは特にデザインやってます、ってかんじが見た目に表れている気がします。
服とか持ち物にはこだわりを持っている人が多く、自分を強く持っている、という印象でしょうか。
私が言うのもおかしいですが、若者らしいかんじです。
本当に簡単にですが、ひとまずこんなかんじで... 改めてエントリで捕捉します。
他もありましたら、御気軽にどうぞ!- プラ 2010年2月27日 15:29
>>tpotさん
書き忘れましたが、一つだけ残して消しておきました^^;;
是非、またよろしく御願いします!
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