- 2009年10月15日 05:49
- 徒然手羽話
私大連研修の続き。
■ 隣人を買う
そんなにひっぱるほどの話ではないんだけど、恋愛処女に声をかけてもらったのが本当に嬉しくて(笑)
・・・・・・・
そして、もう一つ問題が出されました。
大口寄付者の子女を優先的に入学させるべきか?
理性的に考えたら、ありえない話。
「そんなの裏口入学だ!」
「金持ちの子どもだけが大学に入れるってことか!」
「お金で学位を買うのか!」
と、今の日本ではあっさり抵抗されるんじゃないかな。
でも、アメリカでは「入学者を成績だけで選考せずに、大学にとってメリットのある人材を入学させる」という考え方、いわゆる「レガシー入学」があります。
親が卒業生・大口寄付者・財界コネクションを持つ人を優先させるやり方。
(「コネも実力」という考え方)
また、スポーツで活躍してる人を入学させるのもレガシー入学です。
一般受験生は充分に確保できるてるんだけど、3分の2をレガシー入学させ、その寄付金で優秀な先生を高額給料で他大学から引っ張りぬき、立派な施設をたてて、成功してる大学があります。
(南カルフォルニア大学はいい例)
日本でも「スポーツ特待生入試」「校友優先枠」をやってる大学さんがいくつかありますが、これも「大学にとってメリットのある人材」を入学させる立派な「レガシー入学」なのね。
「スポーツができるから入学させる」ってよくよく考えたらおかしんだけど、これについては日本人は「大学名を広めてくれるから」と理解し、許容はできている。
「親が卒業生」「授業についていけないかもしれないけど、運動神経バツグンな人を入学させる」なことには抵抗があんまりないのに、「お金」となると抵抗が出てきちゃうんですね。
裏口というのはルールがなくこっそりやるから「裏口」なんであって、「スポーツ推薦」のようにちゃんとした制度があったなら、裏口でもなんでもない。
あとはそれを受験生や保護者などがどう感じるか・・だけの問題なのです。
研修では最初に「大口寄付者の子女を優先的に入学させるべきか?」と講師に質問され、多くの人が「(条件的に)ありえる」と答えました。
これからの大学を支えていく若手管理職は少なくともそう思ってる。
15年前ぐらいに同じ質問をしたら、多分反対派の方が多かったんじゃないかな。
大学の収入は授業料収入と補助金がほとんど占めるんで、「いかにそれ以外からお金をもってくるか」というのは大学として最大の課題となっています。
大学職員も価値観が変化してる。
でも、私は「反対」派でした。
なぜなら、確かにお金は欲しいけど、学生のほとんどが大口寄付者の子どもになっちゃうと、美大生の技術レベルが下がってしまうからです。」。
美大だとわかりにくいけど、「音楽大学でピアノが弾けない人がほとんど。でもほとんど金持ち」な状態をイメージしてください(笑)
ありえないでしょ?
でも研修後は「推薦枠みたいにある程度の採用人数範囲があるんだったらアリだな」と思うようになりました。
ムサビやタマビ以外の多くの美大では、推薦やらAOやらで一般入試以外の人を定員の半分以上入学させています。
昔からAO入試等の制度は否定していません。問題はその割合なんですね。
これからの大学を支えるであろう、手羽も含めた優秀な若手大学管理職は「大口寄付者入学もありえる」と思っているんだから、数年後にはいくつかの大学さんでやってるかもしれません。
この話の最大の問題は何かっていうと、今まで「聖域」として、あえて検討をしてこなかったことなのです。
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