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手羽美術大学入試10

さーて、いよいよこのシリーズも本日ラストです。

まずは、手羽美術大学短期大学部 映像デザイン学科の感覚テスト。

問題

電車の中で周りを観察し、「テヘ」「すっきり」「あんぱん」の3単語を使って妄想したものを文章にしなさい。


え?「映像デザイン」だの、「視覚と伝達デザイン」だの、「空間と演出デザイン」だの、某M美の学科名を意識しすぎだって?
そんなこと全然ないっすよ。
たまたまです。
 

参考作品を主任教授の手羽教授が描いてくれました。

タイトルは「口紅
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久しぶりの電車通勤。
前に立ってる女子高生の口紅の色が変なのだ。
例えるならば、W浅野の口紅の色。
強いピンク。
今どきこんな口紅を塗る人は見ない・・あ、保育園の先生で1人こういう口紅塗ってる人いたっけ?
最近彼氏ができたのか変わったけど。

でも目の前に立っているのは、制服を着た女子高生。
彼女の未来を考えるならば、なんとかしてやりたい。
どうすれば彼女の口紅をさりげなく落としてあげることができるのか。
何かできることはないのか。

そうだ。
「ボクのあんぱん、食べてください。いやーキヨスクで買ったんだけどお腹いっぱいだった。テへ★」
と口に突っ込むか。
あんぱんってところが人を救出するあんぱんまん的なダブルミーニングになってて好感が持てるアイデア。

でも、あんぱん食べたぐらいで口紅って落ちるものだろうか?
うーん、塗ったことないからわからん。
ごめん。全然塗ったことがないわけではない。

この案はどうだろう。
「いけねっ。荷物落としちゃった。すいません、拾うんでちょっとの間、ボクの荷物持っててもらえます?あ、あなたも手がふさがってますね」
と口にくわえさせるか。
これは流れとしてはスマートというか、ついこっちのペースに乗せられてしまう何かがある。

でもこれじゃ荷物に口紅ついちゃって、後が大変だなあ。
奥さんに怒られたらなんって説明しよう。

待て待て。
それよりも、彼女が何故この色の口紅をしてるのか考えるべきではないか?
一番可能性が高いのは・・・体操かフィギュアスケートをやってて、今日は試合で口紅だけお母さんに塗ってもらった…こ、これだ!
体操かフィギュアスケートならこの変な口紅の色はおかしくはない。

すっきり!!
==========

さすが手羽教授。
無駄のない文章で、なおかつ妄想たっぷりなヘンタイ的な文章。
みんなもこんな文が書けるようになるといいですね。

 

続いて。

手羽美術大学短期大学部視覚と伝達デザイン学科の鉛筆デッサン試験です。

問題

自分の手をデッサンしなさい。

条件
特になし

おおおお。オーソドックスな試験だ。
 

受験生は、4年制も併願してる手羽リンタロウくん。

 

242493232.jpgのサムネール画像

親目かな?
小3にしては、うまくね?
というか、そのへんの美大生よりうまいんじゃね?

この年齢だと指紋とか手のしわに目が行ってしまうもんだけど、そのへんもうまく省略して描いてる。
小指の位置もバランス見て一度消してるし。
やべ。タカがトンビを産んじゃった。

もちろん最高得点で合格!
受験生も、合格するシーンをイメージするんだ!!
いい方向にイメージをもってけーーー!!!

 

 

でも、図工の先生のコメントが

242493848.jpgのサムネール画像
小3には厳しすぎるコメントでドン引き(笑)
リブのはばって。

あの女子美の先生だな。
もー、いつも本気モードなんだから。

 

なお、今年度手羽美に合格された方が多数いましたが、WEBはあくまでも補助的なもので、合格は合格通知書をもって正式なものとします。
(大人ってずるい)

 

Comments:1

Anonymous 2011年2月19日 23:34

私の目の前に座っていた男はどこか見覚えがある顔だった。
頭は白髪で帽子を被り、口ヒゲがビッシリとはえている。
服装は真冬だというのに、薄汚れた上下の作業着。
周りに座っている女子高生が彼の存在を余計に浮き立たせている。

彼はたしか・・・。
私は記憶を手繰り寄せながら、彼を思い出そうとした。

駅を通過しても彼は周りの視線を避けるように帽子を目深にかぶり、
生気の無い表情で薄汚れた電車の床を眺めている。

産業のグローバル化が進み、世間は不景気が続いている。
国内の製造業は空洞化が顕著で、私の近所のパン工場も先日ついに倒産してしまった。
大きくて生き生きとした「あんぱん」が美味しいと評判で、この街では名物パン屋として有名だったのだが。
おそらくコストを度外視した経営が災いしてしまったのだろう。
従業員は工場長とアシスタントの2名。


・・・。
・・・。
・・・。

あれ・・・目の前にいるのは、
・・・工場長!?


私の記憶が鮮明に蘇り始めたときだった。

「キャーーーーーーーーーーーーーー!!」
女子高生が悲鳴を上げて逃げ回っている。

目の前の事態をようやく把握した私は目を疑った。
工場長が女子高生の前で自分のズボンとパンツを下ろし、
先程の冴えない表情とうってかわってスッキリと勝ち誇った顔をしている。
そしてこう高らかに叫んだのだ。

「テヘランに行く!」

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