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煮え切らない芸大生の日常

美大フェアのために、みんなのオススメ本コメントをまとめる作業をしながら、

「絶対にこれはフェアが始まったら現地で購入してやる!」

と決めてた本がありまして。
ええ。5月上旬からずっと。

 

それは何かというと、
 

4091512682アオイホノオ 1 (ヤングサンデーコミックス)
島本 和彦
小学館 2008-02-05

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島本和彦さんの「アオイホノオ」。


ムサビ日記のふかふか-Rさんと美大日記の文鎮くん二人が推薦しててね。
なにがすごいって、教員も含め300冊の本が紹介されてるのに、かぶったのはこの「アオイホノオ」と

4568504058ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン
寄藤文平
美術出版社 2009-12-19

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「ラクガキ・マスター」だけだったんです。

ますむら ひろし版の「銀河鉄道の夜」

4594016987銀河鉄道の夜 (扶桑社文庫)
ますむら ひろし
扶桑社 1995-03

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と「宮沢賢治集」
4840122644ますむら・ひろし宮沢賢治選集 1 (MFコミックス)
宮沢 賢治 ますむら ひろし
メディアファクトリー 2008-09-22

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と微妙にかぶってたりするケースはあったけど、完全一致はこの2冊だけ。
考えてみたらすごいよね(笑)
 

どういう本かは文鎮くんが書いてくれたコメントで全てがわかります。

大作家芸術大学に通う焔燃(ほのおもゆる)が、
漫画家になる夢や恋、自動車免許の本免試験に(!)悩む姿を描いた、
作者島本和彦の自伝「的」マンガ。
高橋留美子を上から目線で分析し、
親しくしてくる女子に疑心暗鬼で煮え切らない態度を取る
焔の青くさい自信過剰さと自意識過剰さにやきもきしてしまいます。
役割を違えながら共に「ガイナックス」をつくる庵野秀明ら同級生たちの姿からは、
美大生のスタンスの幅も垣間見えます。
 

大作家芸術大学、「おおさっか芸術大学」と読みます。
略しても「大芸」。もちろんあの大学さんです。

80年代以降のマンガ業界裏話が大好き人間であれば、島本さんは避けては通れない存在。
必ずといっていいほど、この人の名前が出てきますし。
そして、このマンガの存在も知ってました。
以前から読んでみたいなーとは思ってたんだけど、どうしてもあの絵のタッチが苦手でね(笑)
どちらかというと嫌いな絵です(言っちゃった)
 

次にふかふか-Rさんのオススメコメント。

読む人を選ぶ、怖~い漫画です。
読んで「馬っ鹿じゃね?」と思う人は、まだ主人公と同じ穴のムジナです。
「イタすぎ!」と思う人は、少し大人になってます。
「はずかし~」と悶える人は、すでに大人です。
「こんな時もあったねぇ」と笑える人は、もう悟っています。
みんなにあって、みんなが通り過ぎてゆく・・・。
時は80年代初頭。ホノオモユルの青春劇場、開幕!!

むむむ。自分はどうなんだろう・・・気になる・・・。
推薦本がかぶるってことはそれなりの理由があるんだろうし、ここは迷うところじゃないな。
 

というわけで、オリオン書房さんで

2011060515230000

全5冊大人買いしちゃった★

 

面白くて1日で全部読んじゃいましたよ。
80年代のマンガやアニメ、特撮などの考察が書かれてるし、高橋留美子に対する執拗な分析、あだち充に対する失礼な分析も面白いのだけど、
 


こんな時もあったなあ・・・。

という気持ちになりまして・・・。

そうなのよね。

自分が社会に認められないのは、自分のせいではなく周りのせい。
「自分はやればできる」と信じ切っている。
頭の中では成功してる姿の自分が完成してる。
成功した場合の「デメリット」を意味もなく考えてしまう。
成功どころか、全く行動すら起こしてないのに。

うがあああああ。まるで自分の学生時代を書いてるようだ・・・・。
まさに「煮え切らない美大生の日常」ですよ。

 

ただ。
一方で、この大きな勘違いが美大生・芸大生の原動力でもあるわけで。

昔は情報もないし、情報入手手段もなかったから「自分は天才」と思い込み、強烈な勘違いが発生しやすかった。
でも、だから強烈な作品を生み出せてたのかもしれない。

今はちょっとネットで調べれば、似たようなことを既に行動に移してる人や日本中、いや世界中のもっとすごい作品・人間を見つけられる。
下手すると自分の作品に対する酷評もすぐに見つけられる。
これだと「自分は天才」と勘違いしにくいから、つい小さな方向に向かってしまってる・・・かもしれないよね。
今は作家にとってやりにくいし不幸な世の中だと思います。はい・・。

大きな勘違いといっても、
アッキーナがピンクユニでノーバン投球
というニュースタイトルで「え?!」と思う大きな勘違いじゃないからね!
 

え? 
嫌いな絵なのにどうやって克服したのかって?

「きっとこの人はもっときれいな絵が描けるけど、このマンガのストーリーに合わせるためにこんな下手っぽい絵を描いてるんだ」
と自分を思い込ませて克服しました。
奥さんは「生理的にダメ」と読もうともしなかったけど、そこは妄想を使うのよ。
マンガ道を極めてないな。

ちなみに6月10日にアオイホノオ第6巻が出るので、これはamazonで買います(笑)


明日は「美大が舞台」の本を紹介して、ひとまず美大フェア関連ネタは終わりかな。
さすがにオーキャンモードに入っていかないかと・・・。

美大日記・ムサビ日記で美大フェアに協力していただいた方へ。
来週からオススメ本解禁としましょうか。
フェアが終わる前よりその方がいいでしょ。
 

Comments:1

ふかふか 2011年6月 8日 20:45

絶対かぶると分かっていて推薦しましたが、本当は私もあの絵柄は苦手です。今だから言えるけど。

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