前回までの続き
■グッドデザインエキスポ2011レポート -1- #GDEX11
■グッドデザインエキスポ2011レポート -2- #GDEX11
■グッドデザインエキスポ2011レポート -3- #GDEX11
なんだ、米山さんも同じ日・同じ時間に会場にいたのね。
来るとわかってたら電話したのに。
K村さんがいたのは気が付いてたけど。
GOOD DESIGN EXPO は今年が最後なので気合入ってます(笑)
最後は「これもデザインなんですよ」ってレポートを。
「デザイン」とは何も「オサレなものを作る」ことがデザインではありません。
ま、いろんな解釈の「デザイン」があるから、それがいろいろ混乱を招いてたりもしてるんだけどね。
「いかに相手へ伝えるか?」のシステムを考えるのもデザインの一つ。
これなんていい例ですよね。![]()
ボランティア活動支援用ゼッケン できますゼッケン。
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
確か、博報堂の社内プロジェクトで生まれたアイデアだったはず。
東ハト「キャラメルコーン」のパッケージデザインをしたムサビOG・杉山ユキさんもからんでます。
「伝えたい大事な情報は何なのか?」「どうしたら伝わるか?」を考えるのも「デザイン」なのです。
また、価値やブランドを高める「 ブランディング・デザイン」という言葉もあります。
私が関心したのは、「九州ちくご元気計画」。
過疎化に悩む筑後では、「地域・コミュニティ」のブランディングを高める取り組みをしています。
まず、「筑後にはどんな良いところ・弱いところがあるんだろう?」を考える。
そして、良いところを伸ばすための解決策を取る。![]()
例えば、国産線香花火を作っている製造所は全国に3社しかありません。
その数少ない一つが筑後にある。
そこで、とことん国産にこだわり、手すき和紙を草木染めした線香花火を作り、パッケージを洗練されたものにし、価値を高める。
解決するための一手段として、コミュニティを元気にする手段として「デザイン」を使ってるわけです。
また、![]()
パンフレットがボケてて読めないけど
と書かれてあります。
「百姓」は差別用語と言われてるので一瞬「ドキッ」としちゃうんだけど、「『百姓』という言葉に誇りを持って仕事をしてるんだなあ」というのがジワジワとそこから伝わってくる。
しかもパンフレットはオシャレなつくりになってるのに、ドライフルーツが入ってる袋はほとんど装飾がされていない。
「デザインしないのもデザイン」で、百姓の「余計なことしなくも、実物を見りゃ一目瞭然だろ」という、自分が作ったものに対する満ち溢れた自信がビシビシと感じられる。
ほんとに、このドライフルーツが旨そうで旨そうで(笑)
「強み・弱みを分析する」のはマーケティングの基本で、それを解決させるのに使えるのが、パッケージデザインや情報デザイン、店舗などの空間デザインなんだけど、単純にデザイナーにお願いするだけじゃなく、講師として招いて地元の人材育成もやっている。
そこに気が付いたのが、九州ちくご元気計画さんのすごいところです。
そうなのよ。
よくブランディングデザインで
「著名デザイナー・佐藤ナントカさんにお願いしました!」
というのを聞くけど、それだけでは、高いお金を出した割には「財産」として残らないんだよね。
残るのは、デザイナーから指定された厳しいレギュレーションだけだったり。
数年後に人が入れ替わったら、「こんなの面倒ダベ。好きなようにやるとちゃ!」となるのが目に見えてる。
一緒に人も育てないと、なぜデザイナーがそういう厳しいレギュレーションが出したのか理解できないし、いつも誰かにお願いするのではなく、自分たちもセンスを磨いていかなければ生き残れない。
何よりみんな「元気」「幸せ」にならない。
このアプローチ全体が「デザイン的」・・・私は「美大的」だと思うけど・・・と言えるわけです。
また、こういう「デザイン」もあります。![]()
こどもピーマン。
従来のピーマンに比べて
・苦くない。
・ピーマン臭がしない。
・ビタミンCやカロテンが豊富で、栄養価が高い
・子供のお弁当にも使用しやすい形
なんだそうです。
カテゴリーは「デザインによる研究・開発」で、「デザイン」という意味の幅広さを象徴してますね。
去年、グッドデザインで某アイドルグループがエントリーされてることに注目が集まりましたが、表面上のことだけで議論が終わってしまったのが悲しくて。
あれはあくまでも一例にすぎず、会場に行けばもっともっといろんな「デザイン」に出会え、気づいてもらえたはずだったんです。
いろんな「デザイン」がありすぎて、「デザインとはオサレなものを作ること」としか考えてない人には、いまひとつピンとこない場所かもしれないけど。
あ、そうだ。
ちゃんとプレゼンボード読むと「おおおお!」と思えた商品だと、これがありました。
![]()
世界初、自分で度数を調整できる眼鏡。
最初、「おっ!」と思うんだけど、よくよく考えてみたら普段使いでは度数を自分でこまめに変えなくちゃいけない必要性ってあんまりないんだよね(笑)
一度やっちゃえばそれでいいんだもん。
せいぜい、遠近両用メガネ代わりに使うとか?
「・・・なーんだ。便利そうでそんなに便利じゃないな」
と通りすぎようとしたら、プレゼンパネルを見て
「そ、そうか!!!なんて自分は考えが甘いんだ!」
と思い知らされたのです。
災害時に、眼鏡がない状態で過ごさないといけない状態を想定されて作られたものなの。
その名も「メガネ アドレンズ エマージェンシー」。
自分もそうですが、メガネをつけてない時ってすんごく不安なんですよ。
テレビも見れないし、張り紙もみれない。
車も運転できないし、遠くの人の顔もわからない。
活動がかなり制限されるストレス。
といって、衣食住が満足じゃないのに「自分用のメガネが欲しいです」とは言いにくいもの。
眼鏡って洋服や靴と違って、共有ができませんからね。
だから、このメガネが災備蓄品としてあれば、「モノが見れる」という物理的な面以上に精神的に助かる人も多いはずです。
度数が変えられるってことは共有できるってことだし。
この問題解決の思考がまず「デザイン」であり、何よりかっこいい(笑)
ダサダサなメガネだったらつけたくはないわけで・・・。
これも「デザインの力」ってやつですね。
実際に、今回の地震で1000個寄付されたそうです。
おっと。
これも紹介しておかないと。
基礎デ・菱川先生が監督をされた「森の木琴」
で使われた木琴(の一部)も出品されてました。
触れると嬉しかったんだけど、あの来場者数じゃ何が起きるかわからないから無理ですね・・。
ちなみにこのメイキング動画がありまして、その2分41秒に出てくる「必死に嬉しさを我慢する」菱川先生の顔が大好きです。必見(笑)
というわけで、GDE2011レポートシリーズもこれで終了。
来年は「夏のグッドデザインエキスポ」ではなく、「秋のグッドデザイン受賞展」になります。
なので、ひとまず6年続けた手羽のGDEレポートも 今回が終了ってことで。
さ、いよいよ9月1日ですよ。
今日はファミ通の日だそうです。
8月32日、831だからだそうです。なんて小学生的な発想・・・でも嫌いじゃない。
【版画プリンセスを落とす50の言葉】
紙、湿しといてあげるよ
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