- 2011年10月 7日 06:25
- 潜入レポート
昨日に引き続き、三重県の皇學館さんにお邪魔しております。
■手羽ちゃんのドキドキ潜入レポート -皇學館大学1-
二日目は大学史資料協議機会の全国研究会で、会場は皇學館大学記念館。
4大学から研究・報告をしてもらう会で、今年のテーマは「災害とアーカイブズ」でした。
アーカイブズとは「アーカイブ」の複数形で、資料保存する施設やサービスなどを意味します。
ちなみにその専門家・研究家を「アーキビスト」といいます。
最初は東北大学さんからのレポート。
もちろん今回の震災を受けてです。
瓦屋根の建物に施設が入ってて、地震で瓦が音を立てて落ち、雨漏りが続いているとのこと。
雨漏りで天井からキノコが生えたんだとか。
瓦や瓦職人の確保には予想以上の時間がかかり、また教育研究施設の補修を優先するため、震災半年たった今でもブルーシートで屋根を覆ってるだけ。
そのブルーシートで覆う作業でさえ高所作業のため1回に数百万かかるそうで、台風などでこれまでに3回ほどやり直したんだとか。。
アーカイブズは資料の「保存」だけではなく、「提供」「収集」の役割も担っています。
そうすることで「記録・記憶」が「危機管理マニュアル」にもなるわけで。
東北大学さんは「東北大学 震災体験 記録プロジェクト 【とうしんろく】」「みちのく震録伝」というサービスをスタートさせたそうです。
2番目の発表は甲南学園さん。
甲南さんは1938年に阪神大水害、そして1995年に阪神・淡路大震災の2度の災害を経験された大学。
甲南さんも阪神大水害、阪神・淡路大震災の詳細な記録を本にされています。
阪神大水害の際、創設者・平生釟三郎氏は「常ニ備へヨ」という言葉を石碑に残したそうです。
3番目は東洋学園大学さん。
今回の震災で、大学を含む大口電力利用者には電力使用制限がかかったんですが、資料・史料保存には温湿度管理が必須で、電気が足りないからといって、「ほい。空調止めましょう。設定温度あげましょ」てなわけにはいきません。
サーバ室だと空調制限を除外してた大学も多いんですが、本来なら史料保存もサーバ室並の空調管理が必要なんだけど、なかなかそこをわかってくれない。
でも、実は文部科学省も各大学に節電を指示し、省内の節電対策を発表してるんだけど、資料保管所は節電対象外施設に入ってたりするんだけど・・・。
最後は、横浜八景島シーパラダイスそばにある関東学院大学さん。
八景キャンパスは海抜0メートル地域。
しかも川沿いで埋立地・地盤のゆるい地域のため、液状化が発生する可能性も高い。
そこで、ある提案を発表されました。
「ベストな完璧な保存方法」はありません。
絶対安全な場所に保管するのか、分散するべきなのか、バックアップを取るべきなのか。
「絶対安全な場所」ってどこなんだって話だし、それだと資料の活用が難しい。
「提供」もアーカイブズのサービスなんですよね。
「分散」もそもそも「ダメになったものはあきらめる」ってポリシーが元になってるし、分散されては資料の有効利用には程遠い。
「バックアップ」はマイクロフィルム・電子データに置き換えるパターンだけど、これも「実物は最悪あきらめる」だし、バックアップメディアの耐用年数も限りがある。
さらに2重のバックアップするのか、3重のバックアップにするのかという問題もある。
というより、結局は「お金」なんです。
日本に数点しかないような貴重なものであればお金をかけられるだろうけど、通常の資料、特に大学史料にそこまでお金をかけられないわけで・・。
書架にビニール紐をかけて本などが落ちないようにしたり、火事や震災時になったら持ち出すものを決めたり、残念ながら現実的な解決方法ってそういうところなんですよね・・・。
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手羽が自宅用に買ったファーストPCはマックでした。
今じゃすっかりWindowsユーザーだけど、ほしいなーと思うPCはいつもマック。
彼に敬意を表して、2008年3月に卒業生向けに書いたブログを紹介しておきます。
■Stay Hungry. Stay Foolish.
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