Home > 徒然手羽話 > リンクロウ カンニング事件

リンクロウ カンニング事件

きゅっきゅぽん、「からう」は九州弁だよ・・・。
早く東京のおしゃんてぃな女にならないと・・・。
 

3月のとっても大事なタイミングではあるけど、
なかなかタイミングがなく出せなかった話を。
書かずにこのまま3月終わっちゃいそうなんで。
米山さんにこの話をしたら、次の日「リンクロウくんのことを考えたら寝れなかった」と言わしめた話です(笑)
てか、この話をしたのは、米山さんと高橋さん、タマビのメグリン、造形のイケメンM澤くんだけという
なぜか他大学メンバーなんですが。

以下、美大とは全然関係ない話題なので、時間のある方だけお読みください。
久しぶりにかなりの長文です。
 

------------ 

2012年10月の頭、
リンクロウが「お腹が痛い」というので休ませたんです。
すると夜、小学校の先生から
「昨日、こんなことがあったんですが、本人から聞いてませんか?」
と電話がかかってきました。


先生からの話はこう。
==========
それは国語の漢字50問テストの時。
漢字テストは3日前に範囲が示され、そこから出題されます。
で、テスト中に先生が回ってたら、リンクロウの机の上に漢字がたくさん書かれた小さなメモを置かれてあった。
先生がメモと筆箱を回収すると、筆箱の中の消しゴムと消しゴムケースのウラ面にも漢字がびっしり書かれていた。
それは先々週、リンクロウが100点を取った漢字テストの出題内容。
授業が終わった後にリンクロウを呼び出し、先々週の漢字テストをやらせたら75点だった。
==========
・・・・これが先生から説明を受けた内容。

リンクロウがいうには
「漢字を覚えるために書いたメモで、直前までそれを見てただけで、しまうのを忘れた」
なんだけど、覚えるために筆箱に入るぐらいの小さな紙に、
出題される漢字をびっしり書く必要はないわけで・・。

全ての状況証拠がそろってる・・・。
ん。そういえば先週の漢字50問テストも100点だったな・・・。

私、怒りました。
点数が低くて怒ることはないけど、ずるい行為や疑わしい行為をしたら、そりゃ叱りますよ。
カンニングをしたかよりも、怪しい行為をしたのは明白だし、
それは確実に自分の責任。
むしろ今日は学校に行くべきで、
休んでしまったらカンニングしたことを認めたことになってしまう。
いや、「見つからないようにやれ」「開き直れ」って意味じゃなく(笑)

すると、ようやく口を開きました。
「先生がメモを取り上げて、テスト中にみんなの前で『リンクロウくんがずるいことをやった』と発表した。
すると休み時間に広まって、学年のみんなから「カンニング野郎」「ずるいやつ」と言われた。
それを考えたらお腹が痛くなって、今日は学校休んだ」
と。

ちょっと待って。

そんなこと先生一言も言ってなかったぞ。
メモを回収して「あとで来なさい」と呼びつけ、ヒアリングして、
事実がはっきりしたら、ホームルームでどういうことがあったか報告する・・
ってのが普通の流れじゃね?
中学高校じゃなく、公立の小学校、しかも5年生なわけで。
どの段階で名前を出すか、カンニングが立証されたかどうかは私はどっちでもいいんです。
でも「本人からの声をちゃんと聴いてから」ってのがこのシーンでは一番大事なはず。

どう考えても、教育者としてこの対応はおかしいでしょ。
でも、これでクレームつけたらモンスターって言われてしまうかも。
でもでもおかしい。
でもでもでも・・・。


これが10月頭、手羽家で起きた 「リンクロウ カンニング事件」です。
多分このことは一生忘れないと思う。
どう対応するのがベストだったのか、いまだに悩んでいます。


 


私はいろんな人に「子どもはいた方がいいよ」と伝えてます。
「子どもがいる方が幸せ」という意味ではありません。
子どもができない人は不幸せなのか?って話になりますしね。
子どもがいて大変なことも多いですから。

なぜ子どもがいた方がいいか、というと、自分の経験値が上がるからです。

幼児には、大人の論理が全く通用しません。
彼らは「やりたいことはやる、やりたくないことはやらない」です(笑)
やりたくないことをやらせるために、やっちゃいけないことをやらせないために
あの手この手を大人は使うわけですが、まあ、ほとんど無理ですね(涙)
しかも彼らの要求はどんな状況においても起きるわけで。

「子どもができると優しくなる」とよく言われるけど、それは
「説明すれば必ずわかる。正しいことは通じる。自分は正しい。正しいことをやって何が悪い」
と信じ切っていたものが壊れるからかもしれません。
特に「教育」においては、いろんな考え方を持てるようになります。


そして、子どもがいることでこれまでとは全く違うカテゴリ・グルーピングに強制的に属することができる。
今までなんだかんだ、同じような立場の人とのグルーピングだったはず。
同じ地域・同じぐらいの偏差値・美術を目指してる集団・サークル・同じ利益を求める職場、と。
意見は個人で違えども。
でも、保育園・小学校に入ると、「子ども」というつながりだけで、
全然考えや立場が違う「人」と運命共同体になる。
しかも運命共同体なんだけど、通園時間が違えばほとんど会わず、
せいぜい保護者会やお花見会とかしか集まらない。
(ママさんたちはメールでやり取りしてるみたいだけど)
しかも、学校の情報は「子供」というかなり怪しいフィルターから入った「伝聞」がほとんど。
これはほんと勉強になりますよ。

例えば、保育園では父母会が主催となって毎年餅つき大会をやってます。
でも、ある年の父母会リーダーが保健所に勤める方になったんだけど、
「衛生的に絶対ありえない!食中毒が発生したらどうするんだ。絶対に餅つきなんて反対」
と提案して大騒ぎ。
「それもそうだ。だったらやらなきゃいいやん」と思うんだけど、
 「子どもたちが楽しみにしてる」という意見が多数。
・・・子どもってそんなに餅、好きじゃないだろ?(笑)
ま、書くまでもないですが「毎年やってるのに、今年やらないわけには・・」という
日本的な理由が大きいわけで。

で、どうなったかというと、父母会ではなく自主企画ということになり、
父母会のお金が使えないから別徴収になって、
すんごく衛生管理を徹底して、つまらなそうに餅食ってました。
こういうのってアウトドア感覚で雑にやるから楽しいんであって、
衛生管理にピリピリした餅つき大会ならやらない方がいいんじゃなかろうか。
でも考え方はいろいろなわけで。

本人だけの話であれば、「その人を入れずに」というやり方や
「参加したくなけりゃ参加しない」って方法があるけど、どうしても子どもが関係しちゃう。
親を外しても子どもを仲間外れにするわけにはいかない・・・という問題。
いろいろ複雑な話ありますよ。
子ども・親御さん・教師ネタは多分1年分ぐらいのストックがあります(笑)

 
で、リンクロウカンニング事件。
個人的に「教育」についてすごく考えさせられた出来事でした。
「自分の子どもにどう教育すればいいのか」ってのもあるし、
「教育ってなんなんだろうね」ってこともあるし。

3月のライオンで、いじめが起きて、その対策のために先生がこんなセリフをつぶやきます。

教育とは、うまい事言ったもんだよ・・・
「教える」に「育てる」か・・・
「育」の字が無けりゃとっくに放り出してるぜ
3月のライオン7巻Capter70より

それを実感した出来事。
そして自分も子供から教育を受けてると実感した出来事。

大学の先生は「教授」という名称。
本来は「教えを授ける」だけでいいのかもしれない。
でも、今は「育」がメインになろうとしてる・・・というか求められてる。
セミナーでどこかの先生が
「昔は『大学は研究・教育機関』って言ってたけど、今は『教育・研究機関』と呼ばないと怒らられる」
と言ってたったのを思い出します。

 

ちなみに2週間後の50問漢字テストでリンクロウは100点を取りました。 
家族で泣きました。
おしまい。

 

Comments:1

ザラメ 2013年3月13日 08:18

手羽様

大なり小なり同じような事がどこの家庭でも。
ザラメも何度泣いたか・・・一生忘れられないです。

「教育」とは難しいことですね・・・娘が二十歳になってもまだ続きそうです。

Home > 徒然手羽話 > リンクロウ カンニング事件

Return to page top