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水曜日5限目

  • 2009年11月 1日 02:39
本日、ムサビの80周年式典いってまいりました。
明日はデザインシンポジウムですね。
ムサビの職員のみなさん、また長澤先生お疲れさまです。
明日もムサビパワー全開でお願いします。

造形の高橋さん、女子美の職員、ムサビの手羽さん、
さらに顔なじみの代理店の方など、
いつもの顔!
どこでも会いますねーと
格調高い世界美術大学学長サミットやら式典なのに緊張せずに参加できました。
今日はありがとうございました。
本学清田学長の「美術の世界は狭い」の一言、よかったです。
我々の目標が明快になりますよ。頑張ります。
その他の感想はまたの機会。

ということで、
ムサビムサビという場にいたので、あえて多摩美のこと書きます笑。
バランスとりますー。



僕が、多摩美のことをとても好きになったこと。

勤めはじめのころ職場の先輩に
「美術ってさ・・」
そのうち
「多摩美ってさ・・」
僕はこういうフレーズからくる話にいつもワクワクした。

今、ムサビの式典から帰ってきて、
「水曜日5限目ー安齊重男と多摩美学生による1970年代以降の現代美術についての対話」
という授業での研究成果がまとめられた冊子を読んでいる。
ちなみに、まだ授業は現在進行形で行われています。

卒業のためでもなく、
見栄のためでもない、
肩肘張ることなく、ただ知りたくて真剣に先輩の話を聞いた。
きっと、多摩美の水曜日5限目にはそんな空気が流れているんだと思う。

この冊子かなりドキドキする。


多摩センターにある多摩美術大学美術館では、10月23日から安齊先生の展覧会が始まっている。ちなみに冊子は美術館で手に入れることができる。

先日、11月1日から始まる図書館アーケードギャラリーでの展覧会、およびイイオ食堂で、
安齊先生が学生達とその準備をしていた。
イイオ食堂の9枚のアーティストたちのポートレイト写真は先生の40年間の活動を一瞬で理解させてしまうかもしれない。
イイオ食堂にあるということもそういえるのかも。
東学食堂で食事する学生もイイオ食堂をのぞいてほしいな。

また八王子キャンパス芸術祭に来る際はぜひ、美術館、図書館、イイオ食堂と3ヵ所巡ってほしい。



「多摩美ってさ・・・」
先輩のアートの話には必ず60年代や、特に70年代の話がでてくる。
僕が芸術学科卒業だから共通の話題を探して話てくれていたようだが、
知識や感性に不慣れな学生時代を送っていたんだなー、
僕は多摩美に勤めてからその時代のドキドキを先輩の話で知ることになった。
芸術学科といえば、美術評論家東野芳明先生が創設した学科。

興味を持ち始めると、教員などいろいろな人からその時代の話を聞くチャンスにも恵まれた。大学時代より学生になった。

油画の斉藤義重先生という名前をよく聞いた。
冊子でも安齊先生が語ってくれている。
日本の現代美術を語るときに絶対外せない名前だ。

ある人は、義重先生に習いたくて芸大じゃなくて多摩美に入ったんだ、
とか、
ある人は、自分がデザイン科だったんだけど義重先生の授業が不思議でよく窓ガラス越しに見にいってたよ、
とか、
ある人は、入ったら学園紛争とかでいなくなってたんだよ?
とか・・。
まあ、いろいろある。
どんな時も、その時代の話を聞くと義重先生が出てくるわけ。

2003年たまたま千葉の進学相談会の時、
千葉市美術館で斉藤義重展を見ることができた。
何か、嬉しかったな。

義重先生の作品がどうのこうのと僕は言えない。すいません。
ただ義重先生がキーワードになって、
関係者が語るその時代の話の方に強く惹かれていたのは事実。
語り継がれていくものの興味と、
その語り継がれる時の、個々人の気持ちいい思いの膨らみを感じるのが心地よかった。

だから話が自分の中でもすごく膨らんで膨らんで
日本の現代美術は多摩美なくしては語れないんではないか。
そう想像するだけでドキドキした。
当時の作品にドキドキしたというより、
むしろその時代を語ることができる、
そういう多摩美がすごく好きになった。
かっこいい!
多摩美関係者のみなさん・・軽くてすみません。

これはとても私的な多摩美の捉え方。
現代美術と多摩美についてはしっかりと安齊先生が冊子で語ってくれているので、
是非それを読んでほしい。というか大学で先生に直接聞いてみてほしい。


ちなみに安齊先生は、
最初、
義重先生の多摩美の教え子たちと出会ってその作品を記録しようとした、
と冊子でいっている。

メディアをこえて受け継がれるものがあるんだよな。
そしてそれが時代をこえて受け継がれていくんだよな。
ただ、ここは断っておかなければ。
美術が過去の価値観に縛られる、のはありえない。
受け継がれるというきれいな言葉で縛られる、のもありえない。
少なくとも、この「水曜日5限目」ではありえない。そのへんは安心してほしい。
一体、何が受け継がれていくのだろうか、
興味のある人はまずは「水曜日5限目」に顔をだしてほしい。


安齊先生の記録するという仕事はいつのまにか、その記録自体が作品となっている。
すごく面白い。
冊子の中で、安齊先生がこの記録写真を撮り続けた理由に、
美術に対する・・愛着かな?ってさりげなく囁いてた。

この言葉の重みを少しは感じることができて嬉しく思う。
これからも重みを感じつづけて、こういうことを大切にしながら生きていきたい。

なんかもう多摩美が・・というのもおかしいかな・・
ただ、
多摩美にはそういう土壌が・・昔から続いてあるんだよな。きっと。
水曜日5限目もそうだし、
現代の美術史をひもといてもわかるんだろうけど、
僕はここに勤めてから実感としてそう感じる。


とにかく展覧会、
皆さん見に来てください。(今回に関しては多摩美で見ることも意味ありです)
そして安齊先生の作品から大切なものを受け取ってみてください。
よろしくお願いします。

Comments:1

造形大高橋 2009年11月 2日 20:08

日曜の芸祭で安齊先生の展覧会を見てきました。イイオ食堂での展示も良かったです。
いつも思うんだけど、多摩美の東門の広場からみえる空の広さは何か良いですね。
たぶん、山の上にあるからだね。

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