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精細に観察すること

  • 2012年2月 3日 05:13

多摩美も入試が近くなってきました。
体調管理しっかりしてくださいね。

特に現役生は不安ですよね。
浪人?は嫌だなと思い、気ばかりが焦る。
いろいろな大学を受験してるから、
何していいかねらいが絞れなくなる。

ムサビはデッサン3時間で効率的に・・・(もっと描きたいのに!)
多摩美はデッサン5時間でじっくりやって・・・(時間が余って余分なことやりすぎちゃう!)
それぞれ考えがあってのことだ。
ちなみに多摩美の方が運営経費はかかってる。

例えば視覚伝達にしろグラフィックにしろ、
体内時計で絵を仕上げられるほど練習してきたんだろう。
けれど、不安だ。

で、現役生は今一度、確認をしよう。
各大学は、過去の入試的正解をのぞんでいるわけではない。
背伸びしてないか?
本当に自分が感動して絵にしたいことなのか?

入試は、確かに、絵がうまい、下手という評価のみではない。
しかし、基本的にうまく描きたいという欲求をもちながら多くの人が絵を描いていると思う。
うまいは技術をさらにあげていく魔法のようなものでもある。
何も悪いことではない。
ただし、いろいろな価値観があるのは、大学へ入学してからわかることである。
その価値観も、技術によって支えられていること多い。

野球でいえば、キャッチボールができなければ、やっぱりピッチャーはできない。
ルールに詳しくて、勝負魂があっても、投げる球に力がない、投げたい所に投げられない、では話にならない。また試合に勝つには、1試合(3アウト×9回)27のアウトをとることを忘れてはいけない。1アウトとって喜んでも、そんなんでは誰も信用してくれない。偶然でしょ?まだまだ先の長い話なのである。

過去の合格作品の外身だけ真似るようなことはしないこと。
まずは、よくよく観察して、正確に現すことに没頭してごらん。
たぶん、それだけでお腹いっぱいだよ。
そして腹が据わるはず。

何年か勉強しているような先輩受験生は、
そういうのを経験した上で、
自分の感動を味わい深く表現し、
またそういう表現の面白さを知って、ますます調子のつけ方に磨きがかり、
絵が自由自在になっているんだと思うよ。

当然、自由自在な絵にもプロセスがあるわけで、
そのプロセスを知らずに、上辺の表層的な表現のみに執着していたら、
それは何なんだろうか?
うまくはまったとしても、見る人は残念ながら興味をもってくれない。
表現が露骨すぎたり曖昧すぎたりしてしまうんだと思う。

確かに、腹据えて、実直にやっていても、
過去の合格作品に似ているものになってしまうこともあるかもしれない。
ただ似せてることと、似ることは別だ。
ロポットと人間の身体ぐらい違うでしょ。
見る方はきっとわかる。

とにかく、現役生は、可能性を見せよう。
可能性とは変わったことをやることではないよ。
あたりまえのことをあたりまえにやりつつ、
その流れの中で、深度を増していくイメージだろうな。

よくよく観察すること。

慌てす、冷静に、冷静に。
じっくり対象と向き合って、がんばりましょー。

 

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