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凸凹

  • Posted by: zoomin
  • 2012年5月 4日 21:32

 雨の後カーッ!!と晴れるとなぜか一気にやる気がなくなります。

天が「作業なんてもうええやん!」って言ってる気がするのね…

どうもzoominです。

 

先日、上野の日展会館で開催中の「活版凸凹フェス」に行ってまいりました。

活版工房や版画屋さん、ついでに消しゴムスタンプ彫ってる人まで

幅広く「版」でできる表現を扱う人が集まった展示販売会という感じ。

結構にぎわってました。

 

昨今の活版ブームについてはいろいろと考える所があります。

某欧文組版の老舗工房の方も、「そういう活版に群がる人達が活版をつぶす」と言ってましたし。

私はにわか文字好きなのでその真意は読み取りきれませんが、

イベントに行ってなんとなく微妙な気持ちになりました。

 

樹脂凸版や活版の工房さんで、絵柄や文字の部分がすごくへこんでいるものを
サンプルにしているところが多かった。

ありがちなのが活版=文字がへこんでる印刷という勘違い。

そこまでやったらそれ、活版じゃなくてレタープレスやろ…

ていうか、文字を拾うところからやって初めて活版ていうんじゃ、

とか、いうのを、多分売り込んでいる方はわかっていると思うのですが、

見に行った人はいまいちごっちゃになっているような気がしてならない。

 

いや、理論ではわかっているとしても、求めているものが活版の本質とずれているきが

 

佐々木活字店の方とお話したのですが、もう活字を拾って十分なクオリティの和文組版を

作れる職人さんは、知っている限りでみんな80歳に近いそうです(真偽は謎)

名刺サイズくらいならまだなんとかできる人もいますが、

ポスターだとかチラシだとか、大きいものはやっぱり無理だそうで。

 

実際「組む事」自体は誰でもできるんです。「十分なクオリティ」が上がらない。

 

こうなってくるともう、おまんま食い上げというか、

今流行を作って活版に食いつくことってどうなのかしらと思います。

流行って廃れる。廃れた後はどうするんだ。君らは活版工房を開くのか?もとい、開けるのか?

 

なんとなくですけど、本当に活字が好きならば、

わたしは「活版」という技術にしがみつくよりも、職人さんたちがやってきた

字詰めや配置に対する調整能力を受け継いで行きたいと思った

DTPに移行したからにはそこをデザイナーが責任もってやらないと、どんどん字は死んで行くと思う

字を彫る職人さんの心はデジタル書体開発の人達に受け継がれていると思うけど

いかんせん使う方がなってない

 

先述の老舗工房の方と話したときも、

「本当に日本のデザイナーは組版が下手。会社や上司や先生からOKがでたとしても、そもそもその人達に組版を見る目がない。本人に問題意識が無い限り、絶対に身に付く能力ではない。免許を持ってても運転できないような人がたくさん居る。」

とおっしゃっていて、完全にもうこれは、本人の気の持ちようだなと思った。

から、わたしはちょっとがんばろうかなとおもっている次第です。

 

デザインは大量生産を前提にしている時点で、技術と共に歩んでいかざるをえませんが

それゆえ技術に重点を置きすぎると本質がぶれてしまう気がします。

技術に重点を置くのは、どちらかというと工芸的な発想です

 

デザインの本質は思想や考え方だよ!多分!

 

はい。でも万葉仮名の活字買っちゃったし、タイポグラフィ学会の本も買っちゃった…

 

…楽しかったよ!笑

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